【「孫子」をまなぶ:47】戦わないことも大事?
武田信玄、吉田松陰、ビル・ゲイツ、
孫正義など著名人にファンも多い
中国春秋時代の兵法書である「孫子」
を毎週学んでいくシリーズ。
ビジネスや人生で勝つための戦略書の
原点であり、考え方・行い方・組織の
あり方・人材活用論などをともに
学んでいきましょう!
第47回の今回は
「状況に応じた戦い方」
です。
孫子は言います。
戦場の地形には6種類ある、と。
1)四方に広く通じ開けているもの
2)途中に渋滞する難所があるもの
3)途中で脇道が分岐しているもの
4)道幅が急に狭まっているもの
5)高く険しいもの
6)両軍の陣地が遠くかけ離れているもの
戦いというのは、むやみやたらに
戦えばいいというものではなく、
6種類の地形に応じた戦い方がある
ということなんですね。
状況や制約をふまえながら戦略的に
戦わないと敗北がみえてくるわけです。
これをビジネス戦略(ライバルとの戦い)に
おきかえてみましょう。
1)は制約のない状況といえますね。
スピード感と勢いをもって攻めたい
ところです。
2)については、難所について調査し、
クリアできるのか、できないのかを
見極めて出退を検討したいところです。
3)については、先がみえない状況です。
先に仕掛けた方が不利になるので、
できるだけ戦わない方が無難ということです。
4)については、狭まっている地点(難所)
を先におさえてしまうのがポイントです。
先におさえられてもそれが不十分なら
逆転の可能性ありなので攻め込みます。
5)難しい課題で戦っている場合は
先に突破することが大事です。
ライバルに先を越されたら
勇気ある撤退をしましょう。
6)相手の状況がよく分からない中では、
こちらの得意分野で有利な状況なことが
明らかでない限りは無理に戦わない。
状況によっては戦わないことも必要だと
いうことですね。
今さら手をひけないからといって
うまくいかないかなと思っていながらも
火中にとびこんでしまうことって
意外によくあるのではないでしょうか。
しっかり見極めながら
冷静に判断していきたいですね。
本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。