コーチングとは?
「コーチング」という用語、
聞いたことがない方は徐々に
減ってきてはいますが、
まだまだ一般的ではありません。
「コーチング」を学んだ方、
もしくは「コーチング」を
受けたことがある方以外には
まだまだ浸透していないと言えるでしょう。
一方で、「コーチング」を
受けたことがある方のうち
多くの方は「大きな効果」「成果」を
感じていることが
多いようです。
私もその一人です。
では、「コーチング」とは
どういったものなのでしょうか?
その効果は?
簡単にまとめましたので、
ぜひご一読ください。
目次
<コーチングに適している目標>
<コーチングに適している方>
1.コーチングの目的は?
目標達成・課題解決と人の成長を支援することです。
クライアント(依頼者)の話を傾聴し、「問いかけ」により気づきを与えたり、選択肢や視点を増やしたり、承認・提案・フィードバックなどによりゴール到達へ向け、より早く、より確実に支援するのがコーチの役割です。
2.コーチングとは?
コーチングとは問題の解決法教えるのではなく、気づきを与えることで自分自身で解決策を考えて動くことを支援するものです(内容や状況によっては適宜必要に応じて、提案・助言なども実施します)。
ですので、「ズバリ答えを教えてほしい」とか「業務上の専門知識やスキルを教えてほしい」という方には適していません。その分野に詳しい専門家やコンサルタントにお問い合わせください。
3.コーチングの効果とは?
コーチングの基本はコーチ側が「問いかけること、聞くこと」です。
クライアント側は考えて話すことで気づきや発見(オートクラインといいます)が起こります。自分で自分の背中が見えないのと同じイメージで自分のことでも実はよく分かっていないこともあります。
“コーチング”という形でなくても人に話しているうちに、なんだか答えがみえてきてスッキリしたという経験はありませんか?コーチに対してそれをアウトプットすることで、それが見えるようになることがあるわけです。
「思考が広がる」
コーチングの効果の1つに「思考が広がる」ということがあります。コーチからの質問により今までもっていなかった「別の視点がもてる」わけですね。
自分ひとりだと思考がパターンがされていたり、都合の悪い方向には考えなかったりするので、なかなか視野が広がりにくいんですね。ひとりで悶々していた問題があったけど、人に話したら自分の中で一瞬で解決したような経験ってありませんか?
「行動が変わる」
もう1つの効果として「即行動につながる」ということもあります。なぜそうなるのか?
「答えを出すのも行動を決めるのも自分」だからなんです。
コーチングのセッションでは「行動を決定」します。コーチングは原則、教えたり、指示したりするものではないので、行動は自分で決めます。
人に言われたことや指示されたことではなく、自分で決めたことや話したことはヤル気になりますし、やりますよね。
即行動につながるので「成果」や「効果」が出やすいということですね。ここがスクール形式できくだけの研修との違いではないでしょうか。
「一人ではない」
私もそうですが、ひとりだと怠けてしまったり、易きに流れてしまったりしますよね。それが人間の習性です。
コーチがいることで、それがなくなってくるんですね。達成するまでサポートし続けるのもコーチの役割です。 また、前段でお話しした通り、自分で言ったことですからただ「やらされている」のとは違うので実行度は高くなるでしょう。
ちなみに、社内の同じ部署の上司や先輩がコーチ役となった場合ですが、外部のコーチとは違って、常にみられているため、プレッシャーを感じたり、これからやろうと思っているときに言われたりしてヤル気がなくなったりすることもあるので、同じコーチでもちょっと状況が変わってくるかもしれません。
外部のコーチはそういう意味でも適度な距離感があるからいいんですね。実はコーチングは近すぎても(家族等)、遠すぎても(初対面でお互いのことを何も知らない)ダメで、信頼関係を保ちながら適度な距離感があるといった状況がベストです。
承認(アクノレッジメント)により”認められている”、”見てくれている”ことを感じ、適宜、提案やリクエストなども受けながら(単なるアドバイスや命令ではなく)、フィードバック(評価ではなく、主観的・客観的に事実を伝えるイメージ)により軌道修正しつつ、目標に至っていくイメージです。
4.知らなかった自分に出会える!
コーチの存在により、今まで潜んでいた自分が表に出てくるイメージでしょうかね。
グーグルの元CEO・会長のエリック・シュミットさんが人生で一番役に立ったアドバイスは「コーチをつけること」だったとのことです。
ほかにも名だたる世界の経営者でもコーチをつけている方は数多くいるわけですが、要するに、どんな優秀な人でも「自分で自分のことを知るのは難しい」ということなんですね。そこにコーチ(パートナー)がいれば、「鏡」になってくれるから”効果的”なんです。それがコーチングでいう「フィードバック」というものです。
私が「プロコーチ」として仕事をはじめようと思ったのも、コーチについてもらって、いろいろな気づきが得られたばかりでなく、すぐに行動につながり、“コーチング”のパワフルさを身をもって感じたことが本当に大きかったですね。
その当時はかなりの業務負荷を抱えていましたが、今までとは違う思考になり、行動も変わったことで業務もうまく回りましたし、日々のストレスも減少しました。
5.コーチングって万能なの?
コーチングの”いいところ”をあげたので、万能薬のように感じられるかもしれませんが、以下のような条件が揃っていることが理想ではあります。
<コーチングに適している目標>
◆比較的直近でやりたいこと、達成したいこと(=want to):真に達成したい目標
これがコーチングに適している「目標」となります。日頃、こういったことを考えることって意外とないんですよね。コーチングは、こういった本当にやりたいことを改めて考えるよいきっかけにもなります。
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😕 以下の2つの種類の目標は、”そのまま”ではコーチングの目標・テーマとしてはふさわしくないものになります。
1)「~しなければならない」(=have to)という目標は義務感、やらされている感があるので、そのままではテーマとしてふさわしくないです。例えば会社(組織)から与えらえた目標と個人の目標の接点を見つけて「自分基準」の目標を定めて取り組めるならコーチングの効果も発揮されるでしょう。
2)「~したいと願う」(=hope to)という目標は、憧れだったり、遠い希望みたいなイメージでしょうか。本気度が低かったり、漠然としているので、目標達成へ向けてコーチングして進んでいくのは難しいですね。これをもっと具体的に落とし込んでいったり、本気度を確認していったりするステップが必要ですね。
<コーチングに適している方>
◆自分なりの目標、到達点をしっかりもっており、そこに向かおうとしている方(でもなかなかうまくいかない状況の方)
😥 自分が向かっていく地点がなかったり、そこに行く気がない場合はコーチングはふさわしくないですね。
◆結果がでるまで一定の時間をかけられる方
☞テーマにもよりますが、ご自身のもっている解決力でクリアしていくものであるため、少し中長期的に考えられるといいかと思います。もちろんすぐに気づきが起こり、行動を起こすような展開となり、即効性があるケースもあります。早めに効果が欲しい場合や新入社員などで経験値が低い場合などはコーチからの「提案」をもらったり、一旦コーチングから離れて「アドバイス」をもらったりしながら進めていくのもよいでしょう。
◆目先の仕事に追われて忙しく、現在、先のことを考えられていない方
☞未来のことを考える時間は非常に重要です。忙しくて近くしか見てない方こそ未来を考えるきっかけとしてコーチングはおすすめです。一人だと後回しにしてしまいがちですので!